平成31年3月までに契約すれば、8%の消費税でよくなる経過措置がある②

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2019/02/20
平成31年3月までに契約すれば、8%の消費税でよくなる経過措置がある②

前回は、建築、増改築、据付工事、ソフトウェアの開発などの請負工事に関する、消費税の経過措置を確認しました。
今回は、貸付に関する契約に関する消費税の経過措置を確認していきます。

つまり、医院や病院がものを借りて利用料を支払う場合に、平成31年3月末までに契約を締結したものは、一定の条件を満たせば、8%の消費税を支払えばよいことになるのです。

まず医院経営や病院経営で、この貸付に関する契約に該当するのは、賃貸料です。個人事業主である院長先生、または医療法人が建物と土地を所有していれば、賃貸料は発生しませんが、それでも近くの駐車場や看護師が休憩する部屋を借りている場合もあるはずです。

このような医院や病院がビルで開業しているときの賃貸料、駐車場を借りている場合の月極駐車料金が対象となります。なお、医療法人が院長先生や看護師の社宅の賃貸料を支払っていたとしても、それには消費税がかかっていないため、関係ありません。

そして、賃貸料に経過措置を適用するためには、下記の2つの条件を満たす必要があります。

これらを満たせば、次の契約期間の更新まで、8%の消費税を適用できるのです。上記のうち、①の条件ですが、具体的には下記となります。

ということで、下記のような定めでは、①の条件を満たさないことになります。

ショッピングモールで開業している医院や病院は、(1)のような変動賃料の設定もあり得ます。ただそれを除けば、ほとんどないと想定されますので、①の条件を満たすことはできると思います。問題となるのは、②の条件です。賃貸借契約書には、下記の文言が入っているのが、通常です。

そのため、この文言を削除しない限り、経過措置を適用することはできません。

それでも、大家と交渉すれば、削除は可能なはずです。都市部は違うかもしれませんが、郊外であれば、駅前のビルであっても賃料が値上げされることはほとんどないからです。もしこれが締結できれば、かなり医院や病院にとっては得になります。

例えば、平成31年3月中に5年間の契約期間で締結すれば、平成36年2月末まで、8%の消費税でよくなるのです。1年間の賃料が1,200万円(月額100万円)とすれば、5年間で6,000万円、その2%分である120万円分も得になるのです。これは、広い面積を借りて高い賃貸料を支払っている医院や病院ほど、2%分のメリットは大きくなります。

これを聞くと、「大家が2%分を損するんだから、交渉しても無駄なんじゃないのか」と聞いてくる院長先生もいます。確かに、大家が消費税を納めない人であれば、その発言は当てはまります。

しかし、ビルや店舗を多く所有して、住宅を除く賃貸料が1年間で1000万円を超える大家であれば、消費税を納税する人になります。その場合には、医院や病院から8%の消費税しかもらっていなければ、それで計算して納めるだけであり、10%の消費税をもらっている場合と比べて、損をすることはないのです。そのため、交渉に応じてくれる余地があります。

あなたが賃貸借契約を確認したところ、更新日がまだ先だという場合であっても、現在の契約を破棄して、平成31年3月31日までに新しい契約を締結しなおせば、経過措置が適用できます。

またはすでに条件を満たしているのであれば、平成31年3月31日までに、賃貸契約の期間を延長する覚書を締結すれば、その契約期間はずっと8%の消費税となります。

なお賃貸料を値上げしないと記載があっても、契約期間の途中で大家からの交渉で上げられてしまうこともあります。その場合には、値上げされた時点からの賃貸料に対しては経過措置が適用されず、10%の消費税がかかってしまいます。

次に医院経営や病院経営で、この貸付に関する契約に該当するものとして、医療機器等のリース料があります。リース料に関しても、2つの条件を満たせば、経過措置が適用されてすべての期間において8%の消費税ですむことになります。

リース契約に関しては、この2つの条件は自動的に満たせるはずです。

そのため、平成31年3月31日までに契約したリースは、8%の消費税となるのです。ただ賃貸借契約と違い、わざわざ医療機器を買い替える必要はありません。たまたま今年の4月ぐらいに古くなった医療機器を買い替える予定があったならば、4月ではなく、3月に契約した方が得になるというぐらいです。

なおリース契約に関しては、会計処理上、医療機器を購入したという処理を行うこともできます。
その場合には、当然ですが、平成31年3月末までに契約を締結すれば、8%で購入したことになります。

平成31年3月末まで、あまり時間がありませんので、経過措置を使いたいのであれば、今すぐにでも、大家などと交渉していきましょう。

 

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