歯科医院の診療報酬の保険点数を漏れなく申請しよう ― 特掲診療料について②

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2020/01/10
歯科医院の診療報酬の保険点数を漏れなく申請しよう ― 特掲診療料について②

歯科医院の診療報酬の保険点数を漏れなく申請しよう ― 特掲診療料について②

前回は、厚生労働省が示している、これからの歯科医院が進むべき方向性を見ていきました。

この方向性が最も反映しているのが、特掲診療料の保険点数となります。

歯科医院としては、より高い特掲診療料を取るために、そちらを向って医院経営や病院経営の舵を取っていくべきです。それでは、具体的な特掲診療料を見ていきましょう。

 

① かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所

患者の乳幼児期から生涯にわたり、安心安全な歯科のサービスを提供していくための施設基準を満たすと、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所として、特掲診療料が加算されます。この通称を「か強診」と呼びます。

これは歯科医院が下記の様式に記載して、地方厚生局長等へ届け出をする必要があります。

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tohoku/shinsei/shido_kansa/sonota/documents/t-17-2-p_1.pdf

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この「か強診」を取ると、下記の令和元年10月1日時点における歯科医院の保険点数の一覧を確認してもらうと分かりますが、横断的に特掲診療料が加算できます。

http://www.success-idea.com/dl/20191001tensu.pdf

例えば、エナメル質初期う蝕管理の算定回数は、「か強診」のみ算定可能であり、「エナメル質初期う蝕管理加算」によって260点が付きます。また、在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料(20分以上、月4回)においても、「か強診」であれば、75点が加算されます。歯周病安定期治療(Ⅱ)(SPT Ⅱ)についても、月1回ですが、「か強診」であれば加算されます。

それでも、平成29年4月現在で、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(「か強診」)の届出数は7,031施設となっていて、全国の歯科医院の約10%しかありません。これについては、地方厚生局のホームページにおいて、「保険医療機関・保険薬局の施設基準の届出受理状況及び保険外併用療養費医療機関一覧」を確認すれば、どの歯科医院が「か強診」の届け出を行っているか、確認できます。

この「か強診」は、歯科外来診療環境体制加算と再診料歯科外来診療環境体制加算(「外来環」)とは違い、歯科医が複数名在籍していればよく、常勤の歯科衛生士がいなくても申請できます。

そのため、「外来環」の届け出が受理されないからと言って、「か強診」まで諦める必要はありません。

 

② 診療情報連携共有料 120点

慢性疾患を有する患者又は歯科治療を行う上で特に全身的な管理の必要性を認めて、検査値や診療情報を確認する必要がある患者が対象となります。一般診療所である内科と連携して、患者の口腔機能を管理していくことになります。

この求めに応じた内科側にも保険点数が付きますので、患者の了解が得られれば、情報は提供してくれるはずです。ただし突然、歯科医院が内科から診療情報を受け取ると聞くとびっくりする患者もいるため、事前にその必要性を説明しなければいけません。

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③ 歯科疾患管理料 小児口腔機能管理加算 100点

15歳未満の口腔機能の発達不全を認める患者のうち、咀嚼機能を含む3項目以上に該当した場合に対象となります。ここでは、3項目について詳細は記載しませんが、該当する子供は多いはずです。

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算定要件についても、文章を提供したり、写真を撮影することは患者に対するアピールにもなるため、積極的に行うべきです。

外来患者に子供が多い歯科医院は、この特掲診療料は必ず申請してください。

 

④ 歯科疾患管理料 口腔機能管理加算 100点

65歳以上の口腔機能の低下を認める患者のうち、咀嚼機能低下を含む3項目以上に該当した場合に対象となります。こちらも、3項目について詳細は記載しませんが、該当する65歳以上の患者は多いはずです。

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先ほどは15歳未満の子供向けでしたが、こちらは65歳以上の高齢者向けに歯科診療を行った場合に加算される保険点数となります。

算定要件を満たすためではなく、文書を提供することは患者へのアピールにもなるため、外来患者に高齢者が多い歯科医院は、この特掲診療料は必ず申請してください。

 

⑤ 咀嚼能力検査 140点 咬合圧検査 130点、舌圧検査 140点

これらの検査は、6か月に1回のみしか算定できませんが、同時に算定することができます。

歯科疾患管理料、歯科疾患在宅療養管理料又は在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料を算定し、継続的な口腔機能の管理を行っている患者が対象となります。

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この3つのうち、咀嚼能力検査とは、グルコース含有グミゼリーによって咀嚼時のグルコース溶出量を測定する方法です。

このグルコース分析装置は安価で入手できますので、費用対効果が高く必ず申請したい保険点数となります。

 

以上が、最近導入されたり、改正された特掲診療料となります。これ以外にも、在宅の特掲診療料も改正されています。そのため、在宅の歯科医院であれば、もう一度、特掲診療料の内容を確認してください。

 

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