医療法人のメリットを、意図的に、最大限にする
個人の医院経営から、医療法人化して、病院経営を行うことは、メリットだけではなく、デメリットもあります。
ただ、すべてが、あなたに関係するわけではありません。
あなたが達成したい目的を決めて、それを実現するために、医療法人がよいのかどうか、検討していきましょう。
メリット
節税 法人税 所得税 相続税
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所得税 > 法人税 となる場合が多い 税率の違いで、節税対策を実行できる 損失を7年間繰り越せる 給与所得控除がある 生命保険に加入するだけで、法人税が節税できる 退職金の支払いで、所得税を節税できる 医療法人にするだけで、相続税が節税できる
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組織化 分院の出店
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医療法人となることで、人の採用は楽になる 院長を複数人、作ることができるため、簡単に分院を出店できる 銀行からの融資も引き出しやすい
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経営の多角化 介護事業等 老人ホーム
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医院経営や病院経営だけではなく、介護事業や有料老人ホームの運営などの事業を行なうことができる 医院経営や病院経営と、相乗効果がある事業が行なえる
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デメリット
費用 初期費用 ランニングコスト
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医療法人化の手続きで、6ヶ月間とコストがかかる 純資産や役員登記変更のコストが定期的にかかる 都道府県へ決算等の報告が必要となる 経理を1人で行うことは難しく、会計事務所等のコストが増える 配当ができないため、お金が医療法人に貯まってしまう
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社会保険加入 医療法人の負担 個人の負担
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社会保険に強制加入するため、会社負担分、個人負担分の両方が増える 医療法人が社会保険の手続きを行う
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経費の厳格化 資産の区分
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医業収益と経費が、ガラス張りになる 交際費が全額、経費にならない 医療法人名義にすべきものは、すべて移転させる 不動産や自動車は、名義変更に費用がかかる
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最新情報一覧
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