非常勤医師には、1週間で何日、来てもらうのがベストなのか、計算してみよう

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2019/03/30
非常勤医師には、1週間で何日、来てもらうのがベストなのか、計算してみよう

前回のブログでは、常勤医師の平均給料を見ました、診療所であれば、常勤医師は月額100万円が平均給料だと分かりました。今回は、非常勤医師の給料について考えていきます。

医院経営や病院経営では、医師がいないと医業収益は上がりません。特に、入院施設がある医院や病院では、院長先生が1人で仕事を完結させることは不可能です。

ただし、常勤医師を募集して雇うことは、なかなか難しいのが現状です。常勤医師を雇えたとしても働く環境が悪いと、すぐに辞めてしまうことも多いのです。募集する広告費も、1年間で合計するとかなりの金額になってしまいます。ということで、医院経営や病院経営では、入院施設は別にしても、外来の患者に対しては非常勤医師に頼っていることがほとんどです。

非常勤医師であれば、知り合いから紹介してもらったり、昔の医局の後輩に声をかけて来てもらったりできます。

非常勤医師も、外来の患者への対応であれば、そこまで精神的な重圧がないため、快く引き受けてくれることも多いのです。そのため、常勤医師に比べれば、募集する広告費もいらず、かつ何人も頼むことができます。ただし、それでも患者がいないのに非常勤であっても医師に来てもらえば人件費がかかります。

そこで、非常勤医師に1週間のうち何日来てもらうのが医院経営や病院経営にとって最適なのかを、計算式から導き出してみましょう。

① 非常勤医師の外来の平均単価
レセコンから外来の平均単価はすぐに打ち出せるはずですが、ここでは単価8,000円とします。全国の内科の外来の平均単価は、8,300円となります。

 

② 非常勤医師の1コマ(1日)当たりの患者の平均人数
1コマ当たりの患者数の平均ですが、厚生労働省が発表している資料から逆算すれば、下記の表のように診療科目別の人数が分かります。

ただここでは非常勤医師が1日中、外来の対応をしてくれたとして、今回の事例では内科と仮定して30人とします。実際に計算するときには、あなたの医院や病院での実績の人数を使ってください。この数値もレセコンから、すぐに打ち出せます。

 

③ 非常勤医師の1日当たりの医業収益
非常勤医師の1日当たりの医業収益は、①と②の数値から計算できます。

今回は、1コマ当たりの患者の数を30人としていますので、1日当たりの非常勤医師の医業収益は24万円となりました。

 

④ 非常勤医師1日の給料
前回のブログでも解説しましたが、診療所の常勤医師の月額の給料は100万円が平均だと厚生労働省から発表されています。1か月22日間働くとすれば、1日の単価は45,000円です。

一方、非常勤の医師は働ける日数が少なく、もっと1日の単価は高く設定しなければいけません。リクルートドクターズキャリアからは、地域別の時給が発表されています。基本的に、人口が多いエリアは医師の人数も相対的に多く、時給が安くても非常勤として来てくれる傾向にあります。そのため、人口が少ないエリアほど、非常勤医師の単価は高くなります。また関西圏の方が、関東圏に比べると、非常勤医師の単価が安くなります。

例えば、1週間に1コマ(日)来てもらうとすれば、1コマ(日)が9時から17時(お昼1時間休み)とすると、1か月で1日7時間×4日=28時間となります。
三重県ならば時給1万1000円で、月額の給料は308,000円です。
兵庫県は時給9,000円ですので、月額の給料は252,000円となり、かなり差が出てきます。

ここでは、全国的な平均である1万円を使うことにします。すると非常勤医師に来てもらうならば、1日7時間なので、7万円が給料の相場と計算できます。

 

⑤ 非常勤医師の人件費率
非常勤医師の人件費率は、非常勤医師の1日の給料と非常勤医師の1日当たりの医業収益から計算できます。

一般的に、医師の人件費の割合は15%以下が適正となります。

そのため、上記では15%をかなり超えてしまっています。つまり、外来の患者数がそれほど多くないのに、非常勤医師を呼ぶコマ数が多すぎることを表しています。

そこで、非常勤医師の給料から1コマの外来の患者の適正人数を計算してみましょう。

つまり、外来の平均単価が8,000円の内科であれば、58人の外来の患者を非常勤医師に回さないと、1日来てもらう必要はないことになります。通常、非常勤医師は1人ではなく、数人に依頼していることもあるでしょう。全員とは言わず、例えば、1人だけは午前中だけにしてもらうなどの対応もできるはずです。医院や病院は診療科目にもよりますが、忙しい時期と忙しくない時期がハッキリしています。

この数値をエクセルなどで計算して、季節ごとに非常勤医師に来てもらう適正な日数を決めるようにしましょう。

それでも間違ってはいけないことは、それぞれの医院や病院によってかなり適正な患者の人数は変わるということです。非常勤医師に専門性があり、患者1人当たりの平均単価が高い場合もあります。または、院長先生の方針で、検査などを丁寧に行うことで、患者1人当たりにかける時間が長いこともあります。このような場合には、1日の適正な外来の患者数はかなり少なくなっても、人件費率が15%と以下となるはずです。

 

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