医院や病院のホームページが「広告」とみなされて、規制や罰則の対象となります―②

住所
  • tel:03-3539-3047
  • 初回相談料の特典はコチラ
医院経営/病院経営コンサルティング > 集患/増患のための医療広告とホームページの作り方 > 医院や病院のホームページが「広告」とみなされて、規制や罰則の対象となります―②
2018/06/20
医院や病院のホームページが「広告」とみなされて、規制や罰則の対象となります―②

前回に引き続き、平成30年6月から始まった医院や病院のホームページへの広告規制の続きを考えていきます。
そもそも「医療機関ホームページガイドライン」というものが定められていました。今回、この医療機関ホームページガイドラインは廃止されて、新しく「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)等について」が示されました。

前回は、そのうち3つまで確認しましたが、今回はその続きとなります。

 

① 任意の専門資格、施設認定等の誇張又は過度な強調による誇大広告はダメ

当然の事実を誇張したり、過度な強調、または活動実績がない団体による資格の認定を掲げたりすることは認められません。事例としては下記となりますが、この広告規制は医院や病院側にとっても判断が難しいケースが多いと予想されます。

誇大広告とは医院や病院側が意図的ではなかったとしても、結果的に違反することにもなります。医師の人数などは、ホームページを作ったあと更新しないだけで、問題視されるということです。

そのため、ホームページを作ったら細目にメンテナンスするか、「平成30年5月現在」などの日付を入れておきましょう。

 

② 医院や病院のことを褒める体験談を強調してはダメ

ホームページに、患者の声やインタビューを載せることは問題ありません。ただ患者のインタビューを全文、載せることは紙面の関係上、難しいはずです。ホームページですから、「文字数には制限がないはずだ」とは言え、全文を載せれば読む方も大変です。何でも情報を載せればよいわけではなく、患者にとって必要な情報を提供すべきです。

そこでインタビューの一部を切り取るのですが、それが医院や病院を褒める部分ばかりでは誇大広告になるとされています。とはいえ、患者が医院や病院を非難するような回答をするはずがありません。もし万が一あったとしてもホームページにわざわざ載せるはずがありません。

そこで、インタビュー形式で載せる場合には、編集する会社に依頼して立ち会ってもらい、記事を文字に起こしてもらいます。

その上で、患者にそれを提出します。
その患者から医院や病院がその記事をもらって、全文をホームページに載せれば強調した部分はないことになります。

またはインタビュー形式ではない方法で、患者の感想を載せることでも対応できます。例えば、最初に文字数を決めてその範囲内で患者に感想を書いてもらい、加工せずにホームページに掲載するのです。

 

③ 早急な治療を過度にあおったり、費用を安く見せたり、プレゼントを与える内容はダメ

患者はゆっくり検討してから治療に当たるべきであり、費用が安いからなどの理由であおることは許されません。事例としては、下記となります。

また患者を集めるために、
「無料相談をされた方全員に、〇〇をプレゼント」
などと記載することも禁止です。

物品をもらうために来た患者に対して、治療を勧めると冷静な判断ができないという理由です。ただ、医院や病院によっては駅から離れていることで、無料の送迎サービス、通訳を配置するなどは患者のメリットも大きく、ホームページに掲載しても構いません。

そして自由診療を行う医院や病院のホームページには、下記の2つを追加で掲載しなければいけないことになっています。

掲載を禁止しているのではなく、「掲載する」ということですので注意してください。

 

(1) 通常必要とされる治療内容とその費用に関する事項を掲載すること

自由診療は保険診療とは違って、その内容や費用が医院や病院ごとにかなり違ってきます。だから自由診療になっていると言えるのですが、患者がホームページを見たときに誤解しないように、治療内容や費用を表示する必要があります。

院長先生によっては、
「自由診療なんだから、患者によってもその治療内容や費用が大きく違ってきて、すべて表示するのは難しい」
と主張する人もいます。

それでも、平均的な費用や治療期間と回数を掲載しなければいけないのです。
「平均的な費用も明確ではないよ」
と言われる院長先生もいます。

その場合には、通常の治療で必要となる最低金額から最高金額までの範囲を示すなどして、費用を掲示する必要があります。なおこのとき、費用の文字を他に比べて小さくするなど、隠すような行為はやってはいけません。

 

(2) 治療のリスクと副作用に関する事項を掲載すること

自由診療の利点や長所のみが強調されて、そのリスクについての情報が乏しい場合には、患者が正しい情報をもとに判断していることにはなりません。そのため、自由診療のリスクと副作用の情報に関して分かりやすく掲載する必要があります。私は、これは医院や病院にとって集患のために必要だと考えます。

あなたが、リスクや副作用について一切かかれていない医院や病院のホームページと、同じ治療方法でありながら、リスクや副作用がハッキリと書かれているホームページを比べたときに、どちらを信用できるでしょうか。

私は後者の方が信用できます。
ということで、積極的にリスクや副作用を強調する必要はありませんが、中立的な立場で掲載するならば、その方が集患できるはずです。

 

以上が医院や病院のホームページの広告規制ですが、これによって適切な情報を掲載している医院や病院を患者が選択できるようになるのであれば、よいことだと考えます。ただ一方で、ホームページに対してもっと目を向ける競合の医院や病院が増えるはずです。

医院や病院にとって、どのようなホームページを作り込んでいくべきか、そのあとの更新頻度やリスティング広告も含めて、今まで以上に取り組む時間を増やす必要があります。

 

facebook
twitter
google+

コンサルタント必見の書籍 医院経営のからくり