医院や病院のホームページが「広告」とみなされて、規制や罰則の対象となります―①

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2018/06/10
医院や病院のホームページが「広告」とみなされて、規制や罰則の対象となります―①

今時、ホームページを作っていないという医院や病院はほとんどないはずです。
患者は院長先生の経歴や自分の病気を治療してくれる医院や病院を探すためにホームページを検索しています。

ただそれだけがホームページを検索する目的ではありません。
いつも通っているかかりつけの医院や病院であっても、診療時間や診療の曜日を確認したり、駐車場の位置を地図で確認するために何度も見るのです。いちいちその医院や病院に電話をしたり、現地に行って窓に掲げてある診療時間や曜日を確認していたら大変です。

また医院や病院はホームページに有用な情報、例えばインフルエンザの予防接種を始める時期などを掲示することもできます。昔であれば、院内でチラシを貼っておくしか、患者に知らせる方法がありませんでした。それが患者は数秒で検索でき、情報を閲覧することができるのです。
そのため、厚生労働省も医院や病院のホームページは患者にとっても利便性があり、今までは過度な規制をかけてきませんでした。

ところが、ホームページを集患や増患のために使っている医院や病院も多いのは事実です。最近では、医院や病院のホームページで患者を取り合い、その競争が激化していることもあり、内容も過激なものが増えていました。医院経営や病院経営を圧迫するぐらい広告宣伝費のコストをかけてホームページを宣伝しているケースも見受けられました。

そこで、厚生労働省は平成30年6月からホームページに対して看板やチラシと同様に広告規制をすることにしたのです。

このとき、院長先生が医院や病院のホームページとは別に、個人的にブログ等を書いている場合もあります。その場合に、ホームページにリンクやバナーが貼られているなど、一体として運営されている場合には、同じように広告規制がされることになります。

ただそれほど不安になる必要はありません。
厚生労働省は医院や病院のホームページを廃止したいということではなく、過激な内容を抑えて欲しいという趣旨なのです。そのため、院長先生は自分のホームページを再確認してもらい、下記に該当する項目が1つでもあれば、その部分を修正してください。それさえ行えば、今まで通りにホームページを活用してもらえば問題ありません。

 

① 名称、またはキャッチフレーズとして許されない表現

医院や病院では使ってよい診療科名が決められています。
当然、「内科」、「外科」という診療科名は使えますが、法令の根拠がないという理由で「呼吸器科」、「循環器科」は使えません。これと同じで「アンチエイジングクリニック又は(単に)アンチエイジング」という言葉をよく耳にしますが、これも診療科名ではありません。そのため、医院や病院のホームページに載せてはいけない名称となります。

ここまでは平成20年の法律改正で決まったことですのでかなり浸透していますが、今回、問題になっているのは「専門外来」という言葉です。

原則、「専門外来」という名称について正式な診療科名ではなく、ホーム―ページへの記載が禁止されました。

ただし、保険診療範囲内であれば、例えば、「糖尿病」、「花粉症」、「乳腺検査」等の特定の治療や検査について、ホームページに記載することは可能です。そのため、自由診療を主に行っている医院や病院は「専門外来」という表現に注意してください。

 

② 内容がウソ、客観的事実であることを証明できない、科学的な根拠がないのに誘因する表現はダメ

ホームページに明らかにウソの内容を掲載する医院や病院はないと思いますが、強調しすぎて結果的に事実と違ってしまう場合もあります。
例えば、「数時間で手術が終わり、1日で治療も完了します」というような表現です。
手術なのですから、通常は数日後に定期的な処置が必要となるはずです。ほとんどの治療が1日で終了していることは確かなのかもしれませんが、それを強調しすぎなのです。

また写真を掲載している医院や病院のホームページもよく見ます。写真は綺麗に見せるために少しは修正加工するはずです。ホームページを見た人が分かりやすいように色合いを変化させたり、一部を切り取って見せるなどの行為です。

そもそも治療前(処置前)と治療後(処置後)で、まったく同じ撮影条件を整えることはできません。それでもできる限り同じ場所で、光の当たり方などの条件を同じにして撮影はすべきです。このとき、治療の効果がなかったのに、それがあたかも効果があったかのように写真を修正することはないと思います。それでも、治療の効果が強く現われるように修正すると、それはウソの情報とみなされます。

また院長先生が新聞や雑誌で紹介された事実を紹介したり、または専門家の談話を掲載している場合もあります。新聞や雑誌は事実であっても、それが患者に対する過度な強調となりますし、専門家の談話もその内容が保障されたと患者が勘違いする可能性があるため、ホームページには記載できません。そして、医薬品医療機器等法上の未承認医薬品を使用した治療についても、ホームページに記載できないことになりました。

イラストにも注意が必要です。
病人が回復して元気になる姿のイラストは、回復を保障するようなイメージを与えるため、NGとなります。

今回の広告規制では、直接的な表現だけではなく、間接的や暗示的な表現も禁止しているのです。

次に、客観的な事実に基づかない表現もNGとなります。
例えば、下記のような表現です。

患者の数を示せないのに、その80%という表現が事実に基づかないと見なされます。また「絶対安全」という表現はやはりその根拠となるデータを示すことができません。またサイトのアドレスで、「www.ganganaoru.co.jp」というものも「ガンが治る」と読めるため、客観的な事実に基づかない表現となります。

ただ一方で、客観的な事実に基づく数値は表現できます。

例えば、月単位や平均的な医院や病院の在宅患者、外来患者、入院患者の数を表示できます。これらは、疾患別に掲載することも可能です。あとで、管理記録により正確な数値を把握できるから許されるのです。

最後に、科学的な根拠が乏しいのに患者の不安を煽る表現もNGとなります。
例えば、下記のような表現です。

患者に適切な情報を提供するという意味では、科学的な根拠をもとにする必要があります。
ただこちらも、治療の方針については記載することができます。
例えば、「術中迅速診断を行い、可能な限り温存手術を行います。」などです。

上記の「内容がウソ、客観的事実であることを証明できない、科学的な根拠がないのに誘因する表現」がホームページに記載されていたら修正は難しいので、ここは削除するしかありません。

 

③ 他の医院や病院と比較して自らの優良性を示している表現はダメ

「○○医院よりもうちの方が優れている」というあからさまな表現はないと思います。
そのため、ここで禁止されている表現としては、

などを想定しています。
これが結果的に、他の医院や病院と比較している表現となります。

また著名人との関連性を強調することも、患者の治療とは関係ない情報とみなされます。
例えば、「著名人○○も、当医院を推薦しています」という表現です。
著名人が推薦していることが事実であったとしても、優位性を表すことになるためNGなのです。
また①と同様に「no1hospital」などがアドレスに入っていると、日本一である医院や病院である旨を暗示することになり、比較している表現とみなされます。

上記の「他の医院や病院と比較して自らの優良性を示している表現」がホームページに記載されていたら、修正は難しいので、ここは削除するしかありません。

ホームページに対する広告規制はこれだけではありませんので、次のブログに続きを解説します。

 

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