古くからいる看護師と新人の看護師の仲が悪いと気づいたら、やるべきこと

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2012/02/03
古くからいる看護師と新人の看護師の仲が悪いと気づいたら、やるべきこと

先日、知り合いの院長先生から、
「この間、古くからいる看護師が、新人の看護師の悪口を言いに来たと思ったら、新人の看護師が数人で、古くからいる看護師をクビにして欲しいと直訴してきた。どうしたものか?」
という相談を受けました。

医院経営や病院経営では、人間関係のもめごとは、避けて通ることができません。

そのとき、私は、
「医院経営や病院経営では、10人を超えて組織が拡大してくると、同じようなことが、どの医院や病院でも起こるのです」
と答えました。

あなたの医院や病院は、どうですか?

実は、この現象は、医院経営・病院経営に特有な事象ではありません。

いや、他の株式会社では、今まで一緒にやってきた役員が裏切って、中核の社員を引き連れて、独立されたなんて話は、ザラにあります。医院経営や病院経営では、看護師や社員が、医院開業するのは無理なので、そこまで、酷いことにはなっていないのです。

では、なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?

【1】院長先生の人望がないから

【2】いざこざを起こしている本人たちの
性格が悪いから

【3】能力の問題

【4】医院や病院内でのコミュニケーションが薄いから

【5】医院や病院の歴史が浅いから

【6】単純に、運が悪かっただけ

どうでしょうか?その理由が分からなければ、対応できませんよね。

答えは・・・ありますよ・・・【3】が原因です。

あなたの医院や病院の看護師同士、社員同士の能力が違いすぎて、いがみあっているのです。

医院開業したときには、知り合いの人などを誘ったり、紹介してもらった人を雇います。もちろん、それだけは足りずに、一般に人材を募集することあるでしょう。

医院や病院ならば、新規の開業でも、数は少なくても、応募してくる人は、必ずいます。あなたが、その中から選択するとき、自分と気が合いそう、他の看護師や社員とうまくやっていけそうな人を選びます。これは、当たり前のことで、正しい選択です。

開業すると、当初に考えていなかったような難題が持ち上がります。それを一緒に乗り越えるためには、気が合わない人とでは、難しいでしょう。特に、最初は人数も少なく、お互いに話す機会も多いのです。協調性がある看護師の方が、絶対によいでしょう。

ただ、その後、医院経営の医業収益が順調に伸び、医療法人化して、分院を出したり、医師もアルバイトを雇うようになると、病院としての体裁も整い始めます。目安としては、医師、看護師と社員を合わせて、10名程度です。

医療法人として経営が安定してから、人材を募集すると、応募してくる人数も増えます。このときから、あなたの選考基準は変わります。

それは、人柄だけではなく、能力の有無も大きな判断材料になるのです。そもそも、応募人数が多いので、結果的に、より高い能力の人を雇うことになります。そうすると、昔からいる人と、新しく入ってきた人の間で、軋轢が生まれるのです。

昔からいる人は、ここまで医院や病院を大きくしたのは、自分の努力のおかげもあるという自負があるでしょう。実際に、それは否定できません。

一方、新しく入ってきた人は、能力があり、経験もあるので、悪い体質の部分は改善しようとしますし、仕事が早いので、古い人たちをバカにするのです。

しかも、医院経営や病院経営では、看護師も医療事務を行う社員も、専門家であり、もともと自信を持っています。そのため、バカにされるとむかついて、お互いの軋轢が大きくなってしまうのです。

このとき、医院長である、あなたは、
どうすればよいのでしょうか。

もちろん、昔からいる人たちには、情もありますし、がんばってもらったことは確かです。それでも、新しく入ってきた人たちの言い分を聞くと、そちらの方が正しいようです。

ここで、あなたが、古い人たちを擁護するならば、医院経営・病院経営は、行き詰るでしょう。

今すぐではないですが、新しい人たちは辞めていくからです。古い人たちは、次に新しい人たちが入ってきても、同じことを、繰り返します。能力がない古い人たちがずっと居座り、あなたの医院経営や病院経営は、既得権だけを守る人が増えて・・・と悪循環です。

ということで、まずは新しく入社した能力のある看護師や社員の言い分をよく聞いてください。

もちろん、新しい人を擁護すると決めてはいけません。その人たちの意見が間違っていることもあるのです。今まで、私がコンサルで関わらせていただいた院長先生は、優しい方が多く、どうしても情に流されてしまうことが多くありました。そのため、どうしても、古くからいる看護師や社員の意見に偏る傾向があります。

もちろん、長く働いてくれる看護師や社員を大事にすべきという意見もあるのは確かです。私が言いたいのは、みんなの意見を冷静に聞いて、公平に判断して欲しいということなのです。このような問題は、医院や病院に限られたものではなく、経営者であれば、誰もが経験する悩みなのです。

ただし、医院経営や病院経営では、
他の業種と決定的に違うことがあります。

それは、院長先生である、あなたの意思決定が強大だということです。あなたが、「これで実行する」と言えば、一番古くから働く看護師でも、事務長でも、反論はできないでしょう。

本当に、古くからいる看護師や社員が、あなたの医院経営や病院経営にとってよくない存在ならば、思い切った意思決定も必要です。

とにかく、看護師同士、社員同士がもめているという状態は、あなたの医院経営や病院経営が軌道に乗り、よい人材が増えてきている証拠だと考えましょう。

いつでも、ピンチの中に、チャンスがあるのです。

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