人で不足のときこそ、焦って入社させるのではなく、しっかり選考しましょう

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2017/07/20
人で不足のときこそ、焦って入社させるのではなく、しっかり選考しましょう

人で不足のときこそ、焦って入社させるのではなく、しっかり選考しましょう

院長先生から、
「2か月前に入社した看護師が、もう今月で辞めたいと言ってきた。1年間で看護師が辞めるのは3人目にもなるが、どうしたものか?」
「突然、受付の社員が2人、同時に今月末に辞めたいそうだ。このままでは業務が回らなくなるので急いで求人を出したいが、なによい媒体はないか?」
と相談されることがあります。

下記の図は、平成27年度の厚生労働省が発表している雇用動向調査の結果です。これを見ますと、すべての医院や病院の平均で毎年14.7%の看護師や社員が退職していることになります。平成20年度以降の調査結果を確認しても13%から16%の間で推移しており、おおよそ1年間で15%前後が離職すると考えてよいと思います。内科(無床)では、院長先生を除いた6人が平均の社員数ですので、毎年1人は辞める計算になります。

人で不足のときこそ、焦って入社させるのではなく、しっかり選考しましょう

もともと資格を持っていたり、実務経験もある人たちなので、転職はしやすい職業ではあります。

それでもこの表から見ると、医院や病院の業界は必ずしも離職率が高いとは言えません。

さらに下記が2015年の厚生労働省が発表している職業別の有効求人倍率となります。医師や薬剤師は、求人倍率が高止まりしていますが、それ以外の医療技術者で約3倍、その他の保険医療でも1.4倍となっているのです。

人で不足のときこそ、焦って入社させるのではなく、しっかり選考しましょう

つまり、職を探せば必ず働く場所が見つかるということを意味しています。

逆に、医院や病院が人を雇おうと考えたら、他の競合に勝たないとよい人材を確保することはできないのです。

第一に、あなたの医院や病院の離職率が15%を超えているか確認します。
第二に、超えていたら、看護師や社員が辞めない制度を導入しなくてはいけません。

というのも看護師や社員は辞めても、次の医院や病院を探しやすい環境にあり、医院や病院はその穴埋めができにくい環境にあるからです。では辞めない制度とは、具体的に何をすればよいのでしょうか?

 

1. 看護師や社員と情報を共有する

給料や賞与を引き上げれば、看護師や社員の気持ちは盛り上がります。ただそれは一時的なことであり、すぐにその金額には慣れてしまい、さらなる引き上げを要求されることになります。それよりも社員同士や院長先生とのコミュニケーションを取ることで、医院や病院の雰囲気をよくする方が離職率を下げることができます。

「うちの医院は看護師と社員を合わせて5人しかいない内科だから、すでにコミュニケーションはとれているよ」という院長先生もいます。
その場合には、コミュニケーションを取っている具体的な方法を箇条書きにしてください。ノートいっぱいに書けるのであれば、問題ありません。ただそれほど思い浮かばないのであれば、看護師や社員が自ら積極的にコミュニケーションを取ることはないので、院長先生のイメージだけが先行していると考えるべきでしょう。

まずは院長先生から声をかけることから初めて、看護師や社員と1対1でも、みんな集まってもよいので定期的な会合を開いてください。

そこでの意見をもとに、医院や病院の雰囲気をよくできる制度を導入していくべきです。このとき、すべての意見を聞くというわけではなく、歯止めも必要です。

 

2. 面接の選考を焦らない

看護師がすぐに辞めてしまう医院や病院は、面接が形骸化しているケースが多いです。

検査を行うためにすぐに看護師を雇わなければと院長先生が焦って、応募してきた職務経歴書を見て、それだけで必要な技術があれば採用を決定してしまうのです。面接には来てもらいますが、院長先生の内心ではすでに採用することを決めているため、あとは人物的に問題がないか確認するだけとなってしまうのです。
ところが、面接で問題発言をする人などいるはずがありません。

結局、その人が入社してから、
「最初の雇用条件とは話が違っている」と院長先生を嘘つき呼ばわりする
「他の看護師や社員との関係が、上手くいかない」と同僚を批判する
「前の医院は・・・・だった」と過去の勤務先と比較して周りを動揺させる
などと問題が発生するのです。

そのあと、その人が辞めてくれるならばまだよいですが、他の優秀な看護師や社員が
「なんで、院長先生はあんな人を雇ったのか」
と嫌気が差して辞めてしまえば、最悪な事態です。
または、他の人も賛同して文句を言い始めて、ある日突然、全員が辞めたという医院や病院もありました。

ということで、もう一度、人材の選考方法を見直してみましょう。

面接を2回にして別の人の目からも見てもらう、履歴書を他の看護師にも見てもらう、看護師に面接に同席してもらうなど、院長先生1人だけですべてを決定しないことです。適当な看護師がいなければ、外部のコンサルタントに依頼して面接に同席してもらってもよいと思います。

あなたの医院や病院の離職率が均以下なのか、それとも平均以上なのかを確認して、現状把握を行ってください。

 

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