医院や病院の古い看板を変えるときに、診療科名は何でもよいのか?

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クエスチョン医院や病院の古い看板を変えるときに、診療科名は何でもよいのか?

アンサー大学病院で働いていたときには、自分の専門があったとしても、医院開業すると、専門分野ばかりを押し出せない現実もあります。  それに、専門分野に特化する医院経営や病院経営を目指すと、医療設備も高額なものになりがちであり、資金繰りを圧迫することになります。そもそも、医院開業して、いきなり専門分野の患者で、行列ができることはないのです。

そのため、医院開業したばかりのときは、一般の診療科名と併用しつつ、少しずつ専門分野の患者を増やしていき、患者にも十分浸透した何年後かに、診療科名を絞るという医院や病院をよく見ます。その逆で、最初に専門分野に特化しすぎて失敗し、一般の診療科名を始めるケースもあるでしょう。

ただし、厚生労働省から、使ってよい診療科名、ダメな診療科名、またはその組み合わせが公表されています。なお、診療科名として使える数は2つが望ましいとしています。

1
「内科」、「外科」は、単独で診療科名として広告が可能

「内科」、「外科」は、最も一般的な診療科名です。  医院経営や病院経営で、広く浅く診療科名を決めることは、それだけ、専門分野から離れた患者も診察することになります。  自分が得意ではない診療科名でも、広告をすれば、集患できることは確かです。そもそも、広く浅い診療科名であるため、患者の数も多く、その内容も多岐に渡ることになります。 そこで、診察のときに、あまりに的外れなことを言えば、よくない噂が立つこともありえます。医院経営や病院経営は、地域密着型であり、風評リスクに対しては、敏感になるべきです。

2
新しい診療科名について

(a)身体や臓器の名称
(b)患者の年齢、性別等の特性
(c)診療方法の名称
(d)患者の症状、疾患の名称

については、上記の「内科」「外科」と組み合わせることによって、新しい診療科名として広告することが可能です。 内容を絞ることで、対象となる患者の数は減りますが、診察に失敗するリスクも減らせま3す。

3
上記以外の診療科名について

精神科」、「アレルギー科」、「リウマチ科」、「小児科」、「皮膚科」、「泌 尿器科」、「産婦人科(「産科」又は「婦人科」と代替可)」、「眼科」、「耳鼻いんこう科」、「リハビリテーション科」、「放射線科(「放射線治療科」又は「放射線診断科」と代替可)」、「救急科」、「病理診断科」「臨床検査科」については、単独の診療科名として広告することが可能です。 これらの診療科名と上記②の(a)から(d)までに掲げる事項と組み合わせることもできます。

一方、これから新たに設置する看板では、 「神経科」、「呼吸器科」、「消化器科」、「胃腸科」、「循環器科」、「皮膚泌尿器科」、「性病科」、「こう門科」、「気管食道科」、「女性科」、「老年科」、「化学療法科」、「疼痛緩和科」、「ペインクリニック科」、「糖尿病科」、「性感染症科」、「インプラント科」、「審美歯科」  という診療科名は使うことができません。

また、下記の組み合わせも、使えません。

  • 内科
    整形又は形成 
  • 外科
    心療 
  • アレルギー科
    アレルギー疾患
  • 小児科
    小児、老人、老年又は高齢者
  • 皮膚科
    呼吸器、消化器、循環器、気管食道、心臓血管、腎臓、脳神経、気管、気管支、肺、食道、胃腸、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓、心臓又は脳
  • 泌尿器科
    頭頸部、胸部、腹部、呼吸器、消化器、循環器、気管、食道、心臓血管、脳神経、乳腺、頭部、頸部、気管、気管支、肺、食道、胃腸、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓、心臓又は脳
  • 産婦人科
    男性、小児又は児童
  • 眼科
    胸部、腹部、呼吸器、消化器、循環器、気管食道、肛門、心臓血管、腎臓、乳腺、内分泌、頸部、気管、気管支、肺、食道、胃腸、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓又は心臓
  • 耳鼻いんこう科
    胸部、腹部、消化器、循環器、肛門、心臓血管、腎臓、乳腺、内分泌、胃腸、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓又は心臓

絞った診療科名で医院経営や病院経営を行っていくのか、広く浅く募集するのかは、患者の数を見ながら、判断していくことになります。