医院開業するときには、駐車場が1つの成功する要因になる

住所
医療関連のコンサルティング
医院経営/病院経営コンサルティング > 成功できる医院開業や分院の出店場所の選定方法は? > 医院開業するときには、駐車場が1つの成功する要因になる
2013/01/07
医院開業するときには、駐車場が1つの成功する要因になる

東京の都心の山手線の中で開業した医院や病院で、電車通勤している会社員だけを患者にしているならば、駐車場は必要ないかもしれません。

ただ、それ以外の医院や病院は、駐車場があった方が患者は増えます。
駅前のビルに入っていても、電車を使って来る患者ばかりではありません。

開業するときの診療圏調査では、一次診療圏として半径500m、もしくは二次診療圏として半径1000mを考えますが、郊外の幹線道路沿いの医院や病院になると、車で15分かかっても通って来る患者もいるのです。

そのため、車で通院する患者が多い医院や病院の診療圏は、3000mぐらいまで広げることができます。

あなたの医院や病院が近くの土地を所有していなかったとしても、提携先の駐車場があれば、十分です。医院経営や病院経営では、建物だけではなく、医療機器にもかなりの投資が必要です。駐車場を買うよりも、借りた方が資金効率がよいこともあります。

医院や病院の敷地内や近くに駐車場があるだけで安心してはいけません。
駐車場の位置と、あなたの医院や病院までの通路によっては、結果的に使えないこともありえます。

あなたが大型のビルの一角に入っている医院や病院で、地下や屋上に自由に使える駐車場があるから、自分には関係ないと思うかもしれません。
それでも、地下に入っていくところが狭かったり、地下駐車場には大きな柱があり、止めにくいことも多いのです。

「あそこの医院の駐車場は、ちょっと使いにくいんだよね」

と思われると、特に女性は、あなたの医院や病院に来てくれなくなります。

女性は運転に苦手意識を持っている人も多いのです。
いつもは自転車を使っている人でも、子供が病気のときは車に乗せて来院するのです。
私の顧問先の医院や病院でも、ちょっと駐車場を変えただけで、患者の数が1.3倍にもなりました。

ここでは、医院経営や病院経営で成功した駐車場の改造事例を紹介します。

この医院は、自分の敷地内に医院の建物と駐車場を配置していました。
向かい側には、住宅が立ち並んでいたので、すべて前向き駐車にしていました。
入り口の端には、看板とシンボリックツリーを配置しています。

シンボリックツリーとは、幹線道路から医院を見つけてもらうために、よく使われる広告です。
医院の名前は忘れてしまっても、「大きな木がある内科」のように人間は覚えてくれます。これは、口コミで伝えるときにも、有効です。

医院開業は、駐車場が1つの成功要因になる

この駐車場で、1年間に6回も接触事故があったこと、そのうち1回はかなり大きな事故だったことで、院長先生は、このままでよいのか悩んでいました。

そこで駐車場の問題点を挙げて、改造することにしました。

  • 【1】出入り口が狭くて、シンボリックツリーが邪魔になっている
  • 【2】1つずつの駐車スペースが狭すぎる(2.5Mの幅)
  • 【3】前向き駐車から出るときに、後ろの視界が悪い

そこで、下記のように駐車場を改造しました。

医院開業は、駐車場が1つの成功要因になる

  • 【1】出入り口を広げて、シンボリックツリーを取り除いた
  • 【2】1つずつの駐車スペースを広くして、U字型の線に直した
  • 【3】後ろ向き駐車できるスペースも作った

車の後部座席から病気になった子供を降ろすのですから、駐車スペースは横幅で3Mはあった方がよいでしょう。

そして、駐車場の線はU字型にした方が、単純に広く見えます。

この医院では、駐車場を改造したときに、一部に屋根を付けました。これによって、雨が降った日でも、患者は濡れないで医院の建物に入れます。ただ、駐車場全体に屋根を付けることは、設計上できませんでした。

駐車場の改造と、屋根を付けるところまで、医院には500万円がかかりました。
また、駐車台数が減ったことで、一杯になって止められない患者が出ることも考えて、近くの駐車場とも契約しました。その駐車場を使った患者には、会計のときに窓口で無料チケットを渡すことで、医院が費用を負担することにしました。

ただこのあと、増えた患者の数を考えると、これらの費用はすぐに回収できました。
それ以上に、医院の駐車場での事故がゼロになり、院長は喜んでいます。
 
このあと、近くの駐車場も一杯になるほど、患者が増えました。
以前よりも、車で来る患者が増えたのです。
結局、車で来院したい患者が、駐車場が嫌だという理由で敬遠していたのです。

2年後には医業収益も1.5倍になり、確実に効果が上がっています。

これは駐車場を改善したり、濡れないように屋根を付けたりするのを患者が見て、「患者の利便性を考えてくれる院長先生がいる医院」という口コミを増やすことにつながったのです。

医院経営や病院経営は、患者に対するサービス業なのです。

たがが駐車場ぐらい、医院経営や病院経営と駐車場は関係ないなどと考えずに、もう一度、あなたの医院や病院の駐車場が今のままでよいのか、改善できる点はないのか、見直してみましょう。
駐車場の改造ぐらいならば、医院や病院の休診を使ってできてしまいます。

facebook
twitter
google+