医院開業するとき、分院を出店するとき、どのように広告活動をすべきでしょうか?

住所
医療関連のコンサルティング
医院経営/病院経営コンサルティング > 成功できる医院開業や分院の出店場所の選定方法は? > 医院開業するとき、分院を出店するとき、どのように広告活動をすべきでしょうか?
2012/09/03
医院開業するとき、分院を出店するとき、どのように広告活動をすべきでしょうか?

医院開業するときには、「地域の方に、あなたの医院や病院の場所と診療科目を知ってもらうこと」が、最重要になります。

あなたが、「自分が勤めていた病院の近くに開業するので、大丈夫」と考えていたとしても、実際に開業してみると、みんなが来てくれるとは限りません。

患者は、あなたに診て欲しいと思っても、駐車場がなかったり、あってもクルマが入れづらい駐車場という理由だけで、離れていってしまうものです。

そのため、あなたの医院や病院が開業して、近くに使える駐車場も確保してあることをアピールしなければいけません。

また、あなたは「患者の口コミ」で広がるから大丈夫と思っているかもしれませんが、そもそも医院や病院に来てくれなければ、それも始まらないのです。

もちろん、医院開業や分院の出店でかなりの資金を使っていることは分かりますが、広告活動をやらないわけにはいきません。

ただ、その広告活動の性質をよく知り、効率良くムダなお金を使わないように、費用対効果が最大になるように考えましょう。

1.開業前の近隣への挨拶

院長が近隣の住宅に直々に訪ねて行くことは、大変印象に残り、好感が持たれます。いきなり訪問されたことで、反感を持たれることはまずありません。分院であれば、そこを管理する院長が挨拶してください。

このとき、院長ではなく、事務局長などが代わりに、挨拶に回るのはお勧めしません。医院経営や病院経営は地域に密着させるべきであり、敷居が高いと感じさせてはいけないのです。

また地域の自治会役員や商店街の店主も、あなたの医院や病院から遠くても挨拶に行ってください。そこからの紹介や口コミも期待できますし、挨拶に来ないと、やっぱり医師は常識がないと思われてしまうこともあります。

「挨拶する」という広告活動は、院長が歩いて回るだけなので、お金はかかりません。それなのに、一番効果がある広告活動なのです。

ただ一旦、開業してしまうと、挨拶している時間がなくなるため、開業する前に行う必要があります。

2.近隣の医院や病院への挨拶

一戸建てで医院開業をしようとすると、更地に看板が立ちます。すると、周りの医院や病院に知れることになります。その前に、近隣の医院や病院に挨拶に行かなければいけません。

賃貸でビルに入る場合でも、「医院開業します」という張り紙を出す前に、挨拶しておかなければ、あとで何かと文句を言われてしまいます。

近隣の医院や病院とは一部では競合になったとしても、大多数は連携していくと考えるべきです。とすれば、仲良くするに越したことはありません。

3.あなたの今までの患者

医師の免許を取って、いきなり開業する人はいません。

どこかの医院や病院で働いてから医院開業するはずです。とすれば、そこであなたが診ていた患者には、「病院を辞めて開業する」旨を伝えてください。そして、開業したあと、案内文を送るのです。

これも、ほとんど費用がかかりませんが、すごく効果がある広告活動です。

口頭で伝えるだけではなく、あとで、もう一度、案内文を送ることが重要です。

さらに、その案内文に院長が少し手書きで、言葉を加えるとより効果的です。

4.医院看板広告を作る

医院や病院の前に出す看板は、顔になるため、かなり工夫して作る必要があります。これに関しては、別の部分で詳細に解説しているので、そちらを確認してください。

あなたの医院や病院が路面店であればよいのですが、ビルの2階、3階などで開業するときには、この看板で大きな差が出てしまいます。

5.新聞の折込広告を出す

開業するときにDMを出す医院や病院は少なく、ほとんどが新聞の折込広告になると思います。

医師会で折込広告の回数を指定されると思いますので、それは守ってください。

折込広告には、「開業する場所」、「開業する年月日」、「診療科目」の3点は大きく書きましょう。というのも、今の通っている医院に不満がある患者や、ちょうど目新しい医院に鞍替えしようと考えていた患者にアピールするためです。

あと折込広告を出す日程ですが、医院開業する1ヶ月以内に1回、直前に1回配布してください。あまりに早い時期に配布しても効果がありません。回数が決められるはずなので、1回を大事に使いましょう。

新聞の折込広告は広告費用が以外と安いので、ケチらずに、できれば広範囲に撒いてください。

そして、1つの媒体に絞らず、地元の新聞も一緒に、最低3kmを網羅するようにしますが、できれば5Kmぐらいまで範囲を広げてもよいと思います。

もちろん東京のようにあまりに医院や病院の数が多い地域は別ですが、それ以外の地域であれば、患者はスーパーとは違うので、少し遠くても良い病院や医院であれば通ってくれます。

6.内覧会を行う

医院開業する直前に、一般の内覧会を行うことで、医院の最新の医療設備を見てもらったり、院長や看護師の雰囲気を知ってもらいましょう。

これは周りの地域の患者にとって敷居を下がり、通い安くなります。

そもそも、患者は初めての医院や病院に行くことにすごく抵抗感があるのです。一度でも行ったことがあるだけで、その抵抗感のハードルはかなり下がります。

このとき、折込広告に記載してもよいですが、基本的には、自治会長や商店街の店主、それに近くの住民に直接声をかけて、来てもらいましょう。看護師や受付の社員の家族も招待すれば、かなり人数も多くなり、内覧会も成功に終わるはずです。

もし人数が足りないときには、薬品卸業者や医療機器メーカーに頼んでみましょう。

なお、院長がお世話になった前の医院や病院の先輩、医学部の教授などは、内覧会とは別に呼んでください。どうしても一般の内覧会では、患者や地元の自治会長に気をつかってしまい、他の人に構えず、失礼な対応になってしまうことが多いものです。

あとは、内覧会では、ハンドソープ、タオル、歯科医であれば歯ブラシなどの粗品を用意して、配るとよいでしょう。

7.パンフレットを作成する

院長のプロフィール、専門の診療科目の説明、医院や病院の理念、予防接種の時期、地域で連携している医院や病院名などを記載したパンフレットを作っておきましょう。

内覧会のときに配り、自治会長などには多目に渡すと、あとで他の人に配ってくれるはずです。

8.電話帳に広告を出す

NTTの電話帳に広告を出すことは、急いで医院や病院を探している患者に対してのアピールにはなります。

特に今は、NTTの電話帳はインターネットと連動しています。そのため、携帯電話で検索されたときにも医院名が出てくるようになります。

また、院長が得意な分野が特殊でニッチな場合や気軽に人に相談できない疾患等の場合、例えば、めまい専門、婦人科、泌尿器科などは、電話帳やインターネットで検索することが多くなります。

そのため、電話帳には、院長の専門分野があれば、それを記載するようにしましょう。

なお、NTTの電話帳に広告を出すと、まったく関係ない会社から、その広告の一部を切り取って貼り付けた請求書が届くことがあります。30万円程度なので、院長や社員が間違って支払ってしまうことがあります。それはウソの請求書であることが多いので、確認してください。

特に医院開業したときには、いろいろな請求書が来て、分からないうちに支払っていることもあるので、相手の指定した振込口座を確認して、知らない会社名や個人名であれば、支払わず無視しましょう。

本当に支払わなければいけないのに、支払い忘れた場合でも、督促の電話がかかってくるので、そこで内容を確認してから振り込めば十分です。急いで支払う必要はありません。

9.ホームページを作る

現在は、医院経営や病院経営にとって、ホームページはかなり大切な広告媒体になってきています。医療法ではホームページは広告とみなされていないため、ある程度、自由になるという理由もあります。

これに関しては、院長が知っておくべきことや気をつけるべきことが多く、医院の看板と同じように、別の部分で詳細に解説しているので、そちらを確認してください。

10.駅や電柱の広告を出す

駅や電柱に医院や病院の看板を貼ってあるのをよく見ます。ただ、広告活動としては一番、効果が薄いと考えてください。

新しい患者を呼び込むためではなく、毎日通勤する近隣の住民に忘れないようにしてもらうという効果が強いかもしれません。

そのため、医院開業のときに内装や医療機器の購入、そして他の広告活動で資金を使ってしまったら、駅や電柱の広告は後回しにして構いません。

ただし、まったく広告活動として効果がないかと言えば、少しはあるようです。そのため、少し資金に余裕が出てきたら、検討してみてください。

facebook
twitter
google+