M&Aで、儲かっていない医院を買うことを勧める理由がある

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2014/10/10
M&Aで、儲かっていない医院を買うことを勧める理由がある

M&Aで、儲かっていない医院を買うことを勧める理由がある医院経営や病院経営を取り巻く経済環境は、毎年の診療報酬の改定や医療法の改正によって、大きく変わっていきます。

例えば、IT業界などは、ある日突然、新しい会社が台頭してきて、一気にシェアをひっくり返してしまうことがありますが、医院経営や病院経営は、そんなことはありません。
患者にとって、毎日、医療制度がドンドン変わってしまったら、困惑するからです。

その代り、診療報酬の改定や医療法の改正など、数年に一度、法律の大改正によって、その前から、新聞などで少しずつ報道されますが、ガラリと医院経営や病院経営を変えなければいけなくなります。

この医療法の改正や診療報酬の改定によって、今までの医院経営や病院経営の規模を縮小するという院長もいると思います。

ただ、20年後でも、30年後でも存続できる医院経営や病院経営を目指すならば、積極的に拡大していくべきだと、私は思います。

今までも、他の医院よりも先行して、新しい医院経営や病院経営を導入し、拡大していった院長が先行者利得を取り、かつ安定した利益を今でも稼いでいることは、証明されています。
というのも、法律が改正されると経済環境は変わりますが、次に大きく変わるまでに時間がかかります。

最初に、その利益を稼げるポジションを取ってしまえば、それが長く続くのです。

儲かった利益で、次の医院経営や病院経営を変革することに使えます。
守りに入ると、どうしても売上も利益も下がるので、資金繰りに余裕がなくなり、次の変革の手立てができないのです。

それでは、今から医院経営や病院経営を積極的に拡大していくとは、具体的には、どうすればよいのでしょうか?
それは、医療広告を増やしたり、今の医院の診療時間を変更したり、専門の診療科目を取り入れたり、患者のリピート率を上げることが考えられます。

さらに、今の医院経営や病院経営の範囲で考えるのではなく、物理的な施設を増やしたり、新しい医療サービスを始める方法もあります。

【1】医院の病床(ベッド)を増やす(急性期に特化など)

【2】分院(支店)を増やすことで、患者を集めて、経費を共通化する

【3】訪問医療や訪問看護を行い、新しい患者を見つける

【4】介護保険のビジネスに参入して、患者へのサービスを手厚くする

まず【1】の病床(ベッド)を増やすためには、現在の病棟を増改築するか、M&Aでベッドがある病院を買ってくることになるでしょう。

次に、【2】は他の市区町村に、新しく患者を集めるために分院を出す医院もありますし、サテライトの分院を出す医院も増えてきました。
例えば、埼玉で開業していた医院Aが、池袋で分院を出すことで、平日に働いているサラリーマンやOLには、分院に通ってもらうのです。

患者にとって、具合がかなり悪いときには、自分が住んでいた近くの医院に通っても、病状がよくなって会社の行き帰りに薬をもらうだけならば、乗り換えのときに便利な池袋の分院の方が楽です。

通院時間も、自宅の近くの医院Aであれば、間に合わない場合でも、池袋ならば、大丈夫なはずです。
埼玉の医院Aにとっても、土曜日や夜間ばかり混むより、患者を分散させることができます。

このとき、池袋に新しく分院を出してもよいですが、周りには競合の医院も数多くあり、どれだけサテライトとして、患者が使ってくれるかも分からないので、できるだけリスクを減らしたいと考えるはずです。

とすれば、すでに開業している医院をM&Aで買うという方法が一番、よいと思います。

 

最後に【3】と【4】ですが、どちらも、新規に参入するのであれば、医院にはノウハウがありません。

訪問医療も介護も、何のノウハウもない中で、試行錯誤して立ち上げるのは、大変です。
院長が、それだけに特化できればよいですが、すでに医院を持っていれば、そちらの仕事もあるのです。

そこで、すでに訪問医療で開業している医院、介護施設を所有しているMS法人をM&Aで買収すれば、ノウハウもそこで働く看護師や社員も引き継げます。

 

ここでのM&Aのポイントは、現在、成功している医院を探す必要はないということです。

もちろん、現在、患者もたくさんいて忙しい中で、子供に事業承継させる年齢になったが、その子供は大学病院、または海外で働いていて、帰ってくる様子がないこともあります。
それ以外に、院長が若くても、まったく別の事業を立ち上げたいという理由で、売却したいこともあります。子供がまだ小学生ぐらいで、事業承継という話しにはなりません。

このような医院を探し当てることができれば、誰でも、喜んで買いたいと手を挙げるので、M&Aは成立するはずです。

ところが、実際には、院長の体調が悪くなって、1週間のうちに3日ぐらいしか出勤できていなかったり、今まで手伝ってもらっていた勤務医が地元で独立するということで辞めたなどで、医院収益もかなり下がり、赤字になっていて、それでM&Aで売却したいという話しも多いのです。

現在、医院経営や病院経営が絶好調であれば、買い手の競合も多く、すぐに話しは決まってしまいます。
もし決まらないとすれば、医院のM&Aで希望する売買価格が高いか、診療科目が特殊な場合がほとんどです。M&Aで希望する売買価格が安く、診療科目も一般的な内科などであれば、引き継ぎたい人はたくさんいることは、想像できます。

一方、医院経営や病院経営が赤字になっている医院を売却したいという話しは、なかなかM&Aが成立しません。
M&Aで希望する売買価格は安くても、買う側の院長が現在の決算書や医院経営や病院経営の状況を見てしまうと、二の足を踏んでしまうためです。

 

ただここで、よく考えて欲しいのです。
赤字になっている医院でも、開業して20年以上ということがほとんどなのです。

ずっと赤字で、医院経営や病院経営を続けられるはずがありません。

つまり、患者が多く集まって、利益が黒字の時代もあったのです。
いや、その時期の方が長かったはずです。

確かに、今から大学病院を辞めて、独立しようと考えている医師であれば、今の患者を連れてこないかぎり、赤字から始まるのはキツイと考えるかもしれません。
実際には、新しく医院開業しても、最初は赤字になるのですが、場所もよく選定し、医療機器も新しいので、赤字の古い医院よりも、競争力はあるかもしれません。

新しく医院開業するのに、儲かっていない医院を引き継ぐのは、心理的にも進まないことも分かります。どんな医師であっても、開業前は不安になるものです。

一方、あなたが、すでに医院経営や病院経営を行っていて、事業を拡大するために、上記の【1】と【2】の理由で、M&Aで医院を買収しようと考えているならば、自分の医院の患者を回すことができます。

そのため、M&Aで買収しようとする医院の医業収益や利益に、そこまで拘る必要はありません。
それどころか、【2】の分院を出すことで、自分の患者を回すのであれば、逆に、少し余裕があった方がよいはずです。

上記の【3】と【4】であれば、あなたの医院が、新規の患者を集める1つの方法になる可能性があります。または、今の自分の患者に新しいサービスとして提供できるので、満足感は確実に増えるはずです。

ということであれば、現在は赤字という理由だけで、買収の候補に入れないのは、もったいないと思います。
あなたが、M&Aで買収しようとする医院が赤字になっている理由を理解すれば、黒字にすることもできるはずです。

そもそも、レセプトを見せてもらえば、買収したあとの医業収益と利益を見積もることも難しくなく、どのくらいの患者を追加で集めれば、または回せば、黒字になるのか、目標も作れます。

この赤字の医院を、買収したいと考える競合は多くありません。
もちろん、赤字の医院は、内装が汚れていたり、レセコンを初め、医療機器も古くて、安い価格でM&Aで買収できたとしても、初期投資がかかるかもしれません。

それでも、勤務医は探さなくてもいけないとしても、今すぐに開業できるので時間を買えること、看護師や今の患者を引き継ぐことができるのです。

現在の状況だけに目を奪われず、自分の医院経営と病院経営と掛け合わせると、どのように医業収益と利益が増えるのかを予測して、M&Aを行うと、成功しやすくなります。

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