他の診療科目の工夫を知れば、医院経営に活かせる新しいアイデアが浮かびます

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2015/06/30
他の診療科目の工夫を知れば、医院経営に活かせる新しいアイデアが浮かびます

他の診療科目の工夫を知れば、医院経営に活かせる新しいアイデアが浮かびます

他の診療科目の工夫を知れば、医院経営に活かせる新しいアイデアが浮かびます
今回は、皮膚科と小児科の医院経営や病院経営について、考えていきます。

前回までは、それ以外の診療科目の特徴を見てきました。
あなたが整形外科の診療科目で開業しているときに「皮膚科や小児科は、関係ないよ」と思わないで、読み飛ばさないでください。

というのも、他の診療科目の工夫を知ることが、自分の医院経営や病院経営に活かせることにつながるからです。

 

1.皮膚科について

厚生労働省から発表されている、皮膚科の1ヶ月のクリニック(ベッドなし)の医業収益と費用、それに差額の利益は、下記のようになっています。

医業収益

8,245千円

 (1)保険診療収入

7,838千円

 (2)自費診療収入(診療報酬以外の収入も含む)

407千円

   

医療費用

6,649千円

 (1)給料

3,366千円

 (2)医薬品費

1,351千円

 (3)材料費

85千円

 (4)委託費

181千円

 (5)減価償却費

232千円

 (6)その他の医業費用

1,434千円

   

利益

1,596千円

皮膚科は、他の診療科目に比べて、女性の医師の割合が高く、約2倍にもなると言われています。
産婦人科や小児科も多いのですが、産婦人科は24時間体制ということで、最近は敬遠される傾向にあるようです。
美容系に特化して、脱毛やほくろの除去などの自費診療収入の治療を専門とする皮膚科の医院や病院に転換する院長先生もいます。

ただ、美容系の医院や病院は、患者とのトラブルも多く抱えていたりします。

基本的に、美容系の医院や病院を患者が探すときに、人に紹介してもらうことは少なく、インターネットで探します。
そこに、医院や病院の悪口やトラブルの内容、訴訟が起きているなどの情報があれば、警戒されてしまいます。

これを避ける秘訣は、患者とのトラブルを早期に解決することです。

 

保険診療収入が多い皮膚科は、内科や耳鼻咽喉科とは違い、5月の連休明けの梅雨時前から混み始め、紫外線が強くなる夏が繁忙期となります。
逆に、冬は閑散期となりますが、夏に合わせて看護師や社員を雇っていると、暇になってしまいます。

そこで、この時期に、美容系のイベントを行うと、仕事を平準化できますし、将来の新規の患者の獲得にもつながります。
患者は、美容系の医院や病院の情報を人から聞くことは難しく、実際に体験してもらうことが大切です。

最初は、ちょっとした相談でもよいので来院してもらい、そこで院長先生や看護師に親しみをもってもらいましょう。
院長先生が思っているよりも、患者は最初に来院することに、緊張したり、抵抗感があるのです。

自由診療だけではく、保険診療でも同じです。
一度でも来院してもらうと、その敷居が下がり、来院しやすくなります。

 

2.小児科について

厚生労働省から発表されている、小児科の1ヶ月のクリニック(ベッドなし)の医業収益と費用、それに差額の利益は、下記のようになっています。

医業収益

8,873千円

 (1)保険診療収入

6,547千円

 (2)自費診療収入(診療報酬以外の収入も含む)

2,326千円

   

医療費用

7,498千円

 (1)給料

3,588千円

 (2)医薬品費

1,672千円

 (3)材料費

122千円

 (4)委託費

252千円

 (5)減価償却費

219千円

 (6)その他の医業費用

1,646千円

   

利益

1,376千円

小児科は、一時期に比べると利益率が高くなったと言われていますが、それでも他の診療科目に比べて、1ヶ月の利益が低くなっています。
最近では、インフルエンザが流行る前に、予防接種を受ける子供が増えたので、医業収益は上がっていく傾向になっていますが、それでも十分とは言い切れません。

この小児科の医業収益を上げるためには、口コミを利用するのが効果的です。
というのも、すべての診療科目の中で、小児科が、もっとも口コミの効果が大きいと言われているからです。

保育園、幼稚園、小学校と親の集まりがあると、必ずと言ってよいほど、小児科の話題になります。
そのため、口コミを広げる広告を打ち出すことが、医業収益を上げる秘訣となります。

口コミをどうやって広げるのか、疑問に思うかもしれませんが、ポイントは2つです。

 

1つ目は、口コミをしてくれる時期を逃さないことです。

3ヶ月前に通院した小児科を、突然、話題にすることはありません。
通院していたり、ちょうど、1週間前に通院して、「この小児科は、よかった」と思ったときに、人にこのことを話したいという衝動が生まれるのです。

2つ目は、口コミと言っても、人間は口で説明するのは、難しいと知ることです。

そこで、医院や病院の名前、診療日と診療時間、院長先生の経歴や専門、小児科として気を付けていることなどを名刺サイズの紙に印刷して、渡すのです。

または、子供の病気の予防について書いた小冊子を渡したり、メルマガに登録してもらい、同じような情報を流します。
すると、その名刺、小冊子、スマホの画面を、他の人に見せるはずです。

 

これで、口で説明することなく、小児科の名前を口コミで広げられます。
この2つを組み合わせるためには、受付で患者が自己負担分を精算したときに、社員が口コミを広げる名刺、小冊子、メルマガ登録の紙を渡すことです。

また、耳鼻咽喉科と同じですが、子供を連れてくる親は、医院や病院で風邪にうつることを、極端に気にします。
インフルエンザの予防接種に来たのに、待合室で、インフルエンザにかかった人が横に座ったのでは、意味がありません。

そこで、予防接種の時間は別にしたり、待合室を分けたり、感染を抑える電化製品を置いたりと、工夫しましょう。
そのちょっとしたことで、患者は安心して、小児科の名前を地域の口コミで広げてくれるのです。

 

 

ここまで、いろいろな診療科目の特徴を見てきましたが、例えば、内科の医院や病院が、小児科も一緒に標榜することも多いでしょう。
私の顧問先の中には、夫が内科、その隣で妻が眼科で開業している方もいます。
または、内科のクリニックを売却して、別の駅で、皮膚科の自由診療収入を専門にする医院や病院を開業する院長先生もいます。

診療科目を転換することもあると考えると、他の診療科目の特徴も知っておいて損はないはずです。
これを機に、他の診療科科目の特徴を知っておいても、損はありません。

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