院長先生のプロフィールに、顔写真を載せると、患者さんが集まるって本当か?

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2013/06/20
院長先生のプロフィールに、顔写真を載せると、患者さんが集まるって本当か?

院長先生のプロフィールに、顔写真を載せると、患者さんが集まるって本当か? あなたは、「美容外科クリニック」のTVのCMを見たことがありますか?

実は、あのCMのプランナーを知っているのですが、低予算でインパクトのあるという要望から、あのような表現になったそうです。

でも、かなり印象に残るTVのCMでした。

私は、あのようなCMを推奨しているわけではありません。
ただ、医院や病院で駅に広告を出したり、立て看板を街中に出したりしていると思いますが、どれも同じ感じです。

「そりゃ、TVのCMなんだから、インパクトがなくてはダメでしょ」
と、あなたは言うかもしれません。

ただ、駅の広告も、それを見る人は本当に短い時間ですし、医院や病院の看板以外にも、学習塾やスーパーの看板も並んでいるのです。

その中で、あなたの看板広告にインパクトがなければ、覚えてもらえません。
そもそも、TVのCMを一生懸命見ている人はいなく、何となく流れているだけです。

もしかしたら、家事をやりながら、パソコンやゲームをやりながら、仕事や勉強をやりながら、などと、まったく集中していないこともあります。
駅の看板広告も同じで、携帯をやりながら、空を見たらちょうど目に入った程度なのです。

最近は、医院経営や病院経営で、インターネットのホームページをどう作り込むかが重要になってきました。
このホームページも、患者さんの滞在時間は2-3分です。
それでも、患者さんに、医院や病院の名前だけでも憶えてもらう必要があります。

さらに広告は、印象に残すだけではなく、医院や病院のサービス内容を、理解してもらうことも必要ですが、ほとんどの医療広告がうまく行っていません。
というのも、医院や病院であれば、病気を治療するというサービスは、誰でも分かっています。

「あなたの医院や病院のサービスが、競合の医院や病院と何が違うのか」
を分かってもらう必要があるのです。

文字を大きくするなど強調するのですが、患者さんはボヤーっと見ているだけです。
難しい説明では絶対に読んでもくれません。

本当は、一番分かり易い広告内容は、「安い」「ゼロ円」などです。
「価格が競合より安いこと」が、視聴者にとっては、すぐに理解できて、分かり易いからです。
でも、医院経営や病院経営で、価格破壊のような宣伝はできませんし、そもそも保険診療の値引きは医療法違反です。

そこで、最初に話をした「美容外科クリニック」のTVのCMはどうだったでしょうか?
医院の先生たちが顔を出して、ハッキリとした口調で話をしているので、印象は残ります。

一方、ここでは自分たちの医院や病院のサービスが、他の競合と何が違うのかは説明していません。誠実で、まじめにやるという印象を与えることで、差別化を図ろうとしています。
ただ、普通、医院や病院で医師が不真面目に仕事をすることは、あり得ません。そのような評判がある医院や病院には、患者さんは来ません。

だから、このアピールが、それほど競合の医院や病院との差別化になるとは考えられません。

ところが、このTVのCMで、かなり反響があったそうです。
なぜでしょうか?

「医師である先生が全国に顔を出して、ハッキリと自分の意志を話しかける」という広告が、医院や病院の世界では、まだまだ少ないからです。

実際に、医院のホームページを見ると、医院の外観の写真だったり、院長先生のプロフィールは載せていても、顔まで出している院長先生は多くはありません。
やっと院長先生の顔写真があるホームページを見つけても、下記のような問題もあります。

【1】 トップページに院長先生の顔が出ていると思ったら、イメージ広告だった

かっこいいモデルの写真を使っているので、トップページの出来栄えはよくなりますが、実際に医院に行ったら、まったく院長先生は別人だったとなってしまいます。
これは、絶対に止めましょう。患者さんからの信頼を失います。

【2】 院長先生の顔が固い

これが一番多いのですが、院長先生の表情がとにかく真面目で固いのです。
ほとんどの院長先生が、プロのカメラマンに写真撮影を依頼すると思いますが、「私は医師で、医院や病院のホームページに載せます」と伝えてしまうからです。

そうすると、白衣を着た、威厳のある、「ちょっと怖い先生」「敷居が高い先生」というイメージで撮影されてしまうのです。
院長先生の写真を載せないよりはよいですが、にこやかに、親しみやすい顔の方が、医院や病院の評判は上がります。

私が知っている矯正専門の歯科医院では、患者さんと一緒にピースサインをした写真を何十枚もホームページに載せています。
それだけを見て、かなりの患者さんが来てくれるようです。

ただ、あまりにフランクすぎると、高齢の患者さんには、「軽い院長先生」、「頼りがいがない院長先生」と見られてしまうこともあります。
写真を撮影するときにカメラマンに、あなたの医院や病院がターゲットにしている患者さんを伝えることです。

カメラマンはプロですから、柔軟にアイデアを出してくれるはずです。
たとえば、精神科の医院の院長先生であれば、屋外で緑をバックに撮影することも考えられます。

顔写真は、ホームページだけではなく、看板広告にも出すと、宣伝効果は上がります。
口コミでも、「あの顔写真の看板の先生ですよね」となりやすく、「美容外科クリニック」のTVのCMでも、「ああ、あのCMに出ていた先生ですよね」と、患者さんには親近感がわくのです。

これを聞くと、顔写真を駅に出すのは恥ずかしいという院長先生もいるのですが、顔を出すというのは、自分の腕に自信があるという表れでもあるのです。

特に、院長先生が顔写真を載せることで、初診で医院や病院に来る患者さんの安心感につながります。

【3】 プロフィールは、できるだけ細かく書く

院長先生のプロフィールの中で、得意分野をアピールすることが大切です。
何の専門医であるのか? 現在は、どのような学会の会員であるのか?というのは、患者さんにとって、興味があるところです。

ただ、大学病院とは違って、「めまい専門」としても、その患者さんがあなたの医院や病院の周りに住んでいる確率は低くなります。
大学病院ならば、遠方から新幹線に乗ってでも患者さんは来るのですが、あなたの医院や病院は一定の診療圏の外からは、来てくれません。

そのため、専門の医療サービスしかやらないというイメージを与えると、医業収益は落ちてしまいます。

医院経営や病院経営にとっては、院長先生は多くの専門医であることをアピールする方がよいのです。

ただ、このとき注意すべきことは、医療法や医療広告ガイドラインに

「略歴として記載する事項は、社会的な評価を受けている客観的事実であって、その正否について容易に確認できるものが必要です」

と書かれていることは覚えておいてください。

もう少し具体的に言えば、自分が所属している学会等の活動内容や役員名簿が、第三者の立場で閲覧できる状態であれば、その会員であること、そして役員であることをアピールしてよいということなのです。

つまり、院長先生が学会等の役員等ではなく、単なる会員であると記載できないことを意味します。

また専門医と記載するときには、常勤か非常勤だったのかを明記することや、専門性を認定した団体も明記する必要があります。
なお、手術や診療の「症例数」は記載できません。

【4】 自己アピールは熱く

ホームページには、院長先生の自己紹介文を載せます。
ここには、院長先生が考える医院経営や病院経営の理念を語ってほしいのです。
医療法や医療広告ガイドラインの規制はありません。

たとえば、地域に密着していることをアピールしてもよいでしょう。

「埼玉県の●●市出身で、現在も家族で住んでいます。私は、この地域が昔から大好きで、もっと医療サービスを向上させたいと考えています。そのため、土曜日に健康教室を開催したり、地域ケアプラザなどで話をする機会を増やして、この地域にどんどんと顔を出していこうと思っています。休日は、子供と近くの●●プールで泳いでいますので、見かけたら、声をかけてください」

専門性をアピールすると下記のようになります。

「これからの開業医はもっと専門性を高めることが大切だと考えています。私自身、●●大学病院で、●●専門で多くの方の診療を行ってきました。その経験を活かして、クリニックとしては珍しく、日帰りの手術も行っております。何か月も待たなくても、1週間前の予約で十分です。もっと積極的に手術を行うことで、地域医療に貢献したいと考えています」

ホームページに、院長先生の気持ちを前面に押し出した方が、患者さんには印象が残ります。
実際に、私がお会いした院長先生は、みなさん、医療サービスに対してはすごく熱い気持ちを持っていました。ところが、それを上手にアピールすることができない院長先生が多いのです。

それでもホームページや看板広告ならば、文章なのでアピールの上手、下手はありません。
どの医院や病院のホームページも、明らかにホームページの製作会社が考えた文章が載り、院長先生の言葉ではないと思えるものが多いのです。

その中で、院長先生の言葉で、患者さんに語りかけること、それだけで、競合の医院や病院と差別化できます。

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