待合室で患者にDVDを見せると、著作権侵害になることがあります。

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2017/01/20
待合室で患者にDVDを見せると、著作権侵害になることがあります。

待合室で患者にDVDを見せると、著作権侵害になることがあります。

医院や病院の待合室で患者が待つ時間が長いことは好ましくありませんが、まったくゼロにすることもできません。完全予約制の医院や病院であっても急患が飛び込んでくることがあるので、すべてが予定通りに運ぶわけではありません。
そこで、待合室で患者が退屈にならないように、雑誌や書籍を用意したり、TVを設置してニュースや市販のDVDを流している医院や病院もあります。特に小児科や歯科医院では、子供の患者が多いので待合室で騒がれるならば、市販のDVDを見せて静かにしてもらうことを望む院長先生も多いでしょう。

ただ、下記が日本医師会のHPに記載されており、待合室で市販のDVDなどを流すと著作権侵害になると注意喚起しています。

下記の表は、日本医師会のHPより、「待合室などにおける上映権について【注意喚起】2012.8.21」からの引用です。

待合室で患者にDVDを見せると、著作権侵害になることがあります。

上記から判断すると、待合室にTVを設置して、リアルタイムにNHKや民放などの番組を流すことは、まったく問題がなさそうです。

ただ通常、子供向け番組であれば、幼稚園や小学校に行く朝の時間帯、帰ってくる夕方の時間帯に流れていることがほとんどです。それ以外の時間帯は、囲碁や将棋、語学番組、ドラマ、ニュース番組です。子供は幼稚園や小学校を休んで来院しますので、子供向け番組が流れていない時間帯に待合室にいることなります。確かに、囲碁や将棋に興味がある子供もいるかもしれませんが、子供向け番組の方が受けは良いことは確かです。

そこで安易に、市販のDVDを買ってきたり、自宅で院長先生が録画した映像を待合室で流す医院や病院があるのですが、それはやはり著作権上では問題となるのです。いきなり損害賠償を請求されることはないと思いますが、患者の中には権利にうるさい人もいて指摘された医院や病院も知っています。
結果、販売元と交渉をして、待合室での上映を許可してもらったものだけを流すという対応になってしまいます。
あなたは、「えっ、許可なんて、取れるのか?」と疑問に思うでしょう。ハッキリ言えば、市販のDVDの許可なんて取れるはずはありません。そこで、思い切ってDVDを流すのは止めて、もっと集患や増患につながる映像を流すのはどうでしょうか?

ある歯科医院では院長先生の家族のDVDを流していました。

家族の動画が流れると、診察室で患者から「あれって、先生のお子さんですよね。何歳ですか?」「かわいくて、先生に目が似てますね」などとコミュニケーションにつながっています。看護師や社員の動画や彼女たちが自分で撮ってきた周辺を紹介する動画などを流している医院や病院もあります。やはり同じように、患者が看護師や社員に対して親近感を持つようになり、リピートすることにつながっています。

そして、私が一番お勧めしたいのは、病気の説明や治療方法について、院長先生が話をすることです。院長先生の中には話をするのが苦手だったり、普通の会話は問題ないのに、動画でしゃべるのは苦手ということもあります。
でもしゃべるのが下手でも、院長先生の人柄が出ていれば、それでよいのです。しゃべる内容は、原稿を用意して練習をすれば一定の基準には達します。さらに、動画を撮影するプロの会社に委託すれば、しゃべり方も教えてくれます。

どうしても動画は難しいという場合には、医院や病院が独自に小冊子を作ったり、月次のお便りなどを作って、患者に読んでもらうという方法もあります。こちらもかなり患者のリピートにつながりますし、患者とのコミュニケーションに役立ちます。ただ、労力を比べると、動画を撮影した方が時間はかかりません。また、文字だけを読ませると、待合室がシーンとなってしまいます。

その場合には、有線放送などと契約をして、音は小さくてよいので音楽を流すことをお勧めします。契約をしていれば、著作権の問題には発展しません。

またラジオの音楽などは、JASRAが福祉・医療施設でBGMとして利用する場合には無料で、しかも手続きもなく自由に使えることになっています。

営利を目的にしていてもよいということですので、著作権の問題には発展しないでしょう。

http://www.jasrac.or.jp/info/bgm/index.html

最近は、コンプライアンスの問題に敏感になりすぎているという意見もありますが、周りの医院や病院が気を付けているのに、「自分だけは、そこまでやらなくてもいいかな」という意見では、どこかでつまずく可能性があります。それならば、これを機に市販のDVDを流すのではなく、増患や集患に結びつくような待合室を作ることを考えてみてはどうでしょうか。

このとき、院長先生よりも、看護師や受付の社員の方がよく分かっていますし、実際に患者の反応をチェックするのも彼女たちになります。

みんなを巻き込んで、どのような待合室を作っていくのがよいのか、医院や病院の中で話し合いをしてみてください。

 

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