季節的に流行する患者は、どうやって管理すればよいでしょうか?

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2015/04/10
季節的に流行する患者は、どうやって管理すればよいでしょうか?

季節的に流行する患者は、どうやって管理すればよいでしょうか?今年は、例年よりも、多く花粉が舞っているようです。
この花粉が舞う季節の前ぐらいから、耳鼻咽喉科は、かなり来院する患者が増えていきます。
他の診療科目でも、内科であれば、インフルエンザ、皮膚科であれば、アトピー性皮膚炎などが、すぐに思いつきます。

これらの季節的に増える患者を、上手に取り込むことは、医院経営や病院経営にとって大切なことです。
そのためには、適切な医療広告の活動を行う必要があります。

このとき、営業的な広告ではなく、啓蒙的な広報を行うことが、医院経営や病院経営に、よりよい効果をもたらします。

【1】インフルエンザ

インフルエンザは、かかってから受診する患者よりも、圧倒的に、ワクチンを接種する患者の方が多いはずです。
おおよそ、10月ぐらいには、ワクチンの価格を決めて、医院内の掲示板などに、ポスターやお知らせの紙を貼りましょう。

このとき、小児科を標榜している医院や病院は、1ヶ月前倒して、9月から初めても早すぎることはありません。
12月に入ったら、ワクチンの接種だけではなく、インフルエンザにかかったときの対処の方法と、早期の医院での検査を受けることも掲示しましょう。

 

このとき、ワクチンを接種した人でも、インフルエンザにかかることがあることは、院長にとっては当たり前のことだと思うかもしれません。
インターネットや医学本にも、同じような内容が書いてありますが、世の中には、それを知らない人も多いのです。

患者の中には、「ワクチンを打ってもらったのに、インフルエンザになった」とクレームをつけてくる人もいるので、そのことも掲示しておくべきです。
「掲示板に、大きく書いてありますよ」と答えれば、ほとんどの場合、納得します。

 

そして、昨年までに、ワクチンを接種した患者の名前や連絡先を、医院や病院は分かっているのですから、9月、または10月になったら、ハガキやメール、または電話で、「今年は、どうしますか?」と聞いてください。

ただ、最近では、個人情報の保護などで、かなり情報管理がうるさくなっています。
最初に、書いてもらう問診票の下に、「来年、ワクチンの接種に関する予防活動で、メールや電話をすることもあります」と書いて、最後に、患者のサインを入れてもらっておきましょう。

 

また、すでにインフルエンザを接種した患者だけではなく、ホームページや駅看板の広告で、新しい患者を取り込む努力も必要です。
特に、駅看板は、ずっとその内容を見直さない医院も多く、インフルエンザの接種を前面に押し出したものを、あまり見たことがありません。

それほど、駅看板を作り変えるためのお金はかからないので、季節的に内容を変更してもよいと思います。
また、バスの車内アナウンスなどは、その告知内容を変えるために、お金がかからないので、ぜひ、インフルエンザの接種を告知してください。

実際に、インフルエンザのワクチンの接種をきっかけに、そのあと、再度、来院した患者は10%から15%という統計データが出ています。
これは、院長が想定しているよりも少ない数字かもしれません。

患者は、インフルエンザのワクチンを接種するのは、どこの医院でも同じだと考えて、自宅から近い、会社から近い、安いという判断で受けているのでしょう。
急性疾患の患者よりも、リピート率は悪いかもしれませんが、それでも来院する患者を増やすためには、啓蒙的な広報活動を行っても、損はありません。

 

【2】花粉症

花粉症は、他の季節的な疾患に比べて、来院の回数がかなり多いと言えます。
時間の流れは、下記のようになります。

  • (1)何の花粉症なのか、ということにもよりますが、年明けから早期治療の働きかけ
  • (2)1月の中旬ぐらいから、投薬などを行うことで、5月ぐらいまで定期通院する

来院の回数が多いので、患者が窓口で会計の支払いをするときに、次の診療の予約を取ってもらうようにします。

そのとき、次回の診療の内容と目安となる診療の時間は、必ず、伝えてください。

それがないと、あとで「予約時間を変更したい」、直前になって「キャンセルしたい」という患者が増えてしまいます。

なお、ここでも、内科と同じように、昨年までに、来院してくれた患者には、ハガキやメール、電話で早期治療を伝えること、新規の患者を集めるために、広報活動は、行ってください。

 

【3】アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、どの患者でも、同じ季節に固まるというわけではないようです。
その患者によって、いつも夏に悪化したり、冬になると悪化したりすると言われています。
私には医学的なことは分かりませんが、汗をかきやすい人、肌が乾燥しやすい人、それ以外にも春や秋に悪化する人は、それぞれの事情を抱えているのだと予想されます。

医院や病院としてやるべきことは、レセプトを見て、それぞれの患者が、昨年、いつ来院したかを把握することです。
そのちょっと前の時期に、ハガキやメール、または電話で、「今年の肌のケア」という情報を伝えるのです。

患者としては、「この医院は、私の季節的なアトピー性皮膚炎が悪化する時期を、覚えてくれていたんだ」と感じてくれれば、必ず、来院してくれます。

 

上記の3つだけではなく、それぞれの専門分野で、季節的な疾患は多いものです。
この季節的な疾患は、毎年、同じ人が来院するというところが、ポイントです。
「ああ、また、この季節がやってたか」と患者は、嫌な気持ちになるものです。

「あの医院に行けば、何も怖くない」と患者に思ってもらうことができれば、医院や病院にとって、本当の意味で、患者を助けていることになるのではないでしょうか。

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