初期投資が多額になる医院経営は、倒産しやすい

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医療関連のコンサルティング
2012/01/07
初期投資が多額になる医院経営は、倒産しやすい

世の中には、さまざまな事業がありますが、医院経営・病院経営はサービス業に当たります。第一次産業の農業・漁業ではなく、第二次産業の製造業でもなく、第三次産業ということです。 このサービス業も、大きく2つに分けることができると考えられます。

(1) お客を自分のところに呼び込んで、商品を売ったり、サービスを提供する

(2) 自分がお客のところに行ってサービスを提供するか、商品を郵送する

医院経営・病院経営は、(1)になります。
お客、つまり患者を自分のところに呼んで、サービスを提供するため、設備投資を行う必要があるのです。 飲食店などでも同じですよね。内装を造り込み、厨房や大型冷蔵庫を設置して、机と椅子を揃えて・・・・

営業あなたは、「医院経営や病院経営を、飲食業と一緒にするな」と言うかもしれません。 もちろん、それは分かっていますが、少しでも似ている箇所があれば、別の業種や業態で参考にできることがないか、検討してみるべきです。 あなたが、家に帰るときに、長い行列ができて、繁盛しているラーメン屋と、まったく、人気がないラーメン屋を見るはずです。この違いは何でしょうか? ラーメンの味が違うという結論だけでよいのでしょうか? とんこつ味はいいけど、しょうゆ味はダメという理由なのでしょうか?

どんなことにも、結果に対して、原因が存在します。
その答えを探すことは、あなたの医院経営や病院経営に、きっと役に立ちます。

路面店にお店を出すのは、飲食店だけではなく、不動産業の中で、賃貸仲介をやっている会社も含まれます。全国で有名な不動産のフランチャイズに加盟するために、多額の保証金を支払い、システムやマニュアルを導入します。

一方、(2)のサービス業は、人材派遣会社、システム開発、IT関連業などです。通販やインターネットの小売店も含まれます。 人材派遣会社であっても、人を募集するためには、事務所は必要ですし、通販であっても、商品を適切に保管できる倉庫が必要です。ただ、路面店や大きなビルに入居する必要はありません。 不動産業の中でも、賃貸の仲介ではなく、売買の仲介だけを専門にしているならば、マンションの一室でも開業できます。

どうですか?(1)と(2)のどちらが、倒産しやすいイメージがあるでしょうか?

(1)のビジネスの方が、
リスクが高いと感じませんか?

現実に、倒産する確率は、(1)のビジネスの方が高くなります。 理由は簡単です。 最初の設備投資のために、金融機関から多額の借金するからです。その借金の返済が滞れば、倒産します。 人材派遣やIT関連業は、ランニングコストである人件費は大きくなりますが、初期投資は必要ありません。お客が来るわけではないので、内装も設備投資も最小限に抑えることができるのです。金融機関から借金をせずに、始める人さえいます。

ただ、医院経営・病院経営は、(1)のビジネスに入るので、最初の設備投資のために、金融機関から多額の借金が必要となり、倒産するリスクが大きくなるのです。 もちろん、(1)のビジネスはリスクがある代わりに、メリットもあります。 成功できれば、一気に大きくなると同時に、競合会社に対する参入障壁も高くなります。

投資1つの医院を作るだけでも大変なのに、医療法人化して、3つの分院を出店すれば、多くの患者を抱え込めることになります。今から医院開業する人が、これに対抗できるはずがありません。 また、金融機関から借入をして、MRIなどの高額な医療機器を導入すれば、それだけで、競合よりも、患者を集めることができます。開業医がいきなり、1台1億円もする医療機器を導入することは、不可能です。そこでしかできない医療サービスを提供できるならば、医院経営や病院経営でも、差別化できるのです。

それ以外にも、画像を使った医療サービスの導入やサーバの設定など、高額な機器をセッティングするなど、資金力によって、競争力が高まります。 そもそも、医院や病院は、飲食店に比べれば、倒産するリスクが圧倒的に低いため、金融機関が、よい条件で、お金を貸してくれます。そのため、医院経営や病院経営では、資金繰りに真剣に取り組んでいないことが、多かったことも事実です。

ただ、最近は、医院経営や病院経営の競争も激しくなり、撤退する事例が増えました。そのため、金融機関も融資の基準を厳しくしています。 だからこそ、医院経営も病院経営で、資金繰りを上手に行い、積極的に、かつ戦略的に、広告宣伝を行ったり、医療機器を導入したり、分院を増やしたりすることができれば、競争に勝つ力を蓄えることができるのです。

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