効率よく経費を削減できれば、黒字体質の医院経営を実現できます

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2012/04/18
効率よく経費を削減できれば、黒字体質の医院経営を実現できます

院長が大学病院で働いているときには、あまり、経費に対してシビアに考えたことはないでしょう。むしろ、「無駄な経費を1円まで削減しろ」と言われると、「なんてケチな大学病院だな」とまで、考えていたはずです。

ところが、開業して医院経営や病院経営を自分でやってみると、いきなり考え方が変わります。

看護師や受付の社員が、コピー用紙を少しでも無駄使いするのを見ると、注意したくなるのです。もちろん、無駄な資源を使わないことは、環境にはよいかもしれません。

ただ、それを積み重ねれば、本当に、医院経営や病院経営は安定するのでしょうか?黒字体質の医院や病院になるのでしょうか?

まず、下記の図を見てください。 

効率よく経費を削減できれば、黒字体質の医院経営を実現できます

実は、経費は大きく、固定費と変動費の2つに分類できます。この2つの経費を合計したものを、「総経費」と呼びます。

変動費とは、横軸を見てもらうと分かりますが、
「医業収益」に比例する経費です。

つまり、医業収益が増えると、それに比例して増大する経費です。

例えば、材料費、検査委託費、薬などが考えられます。先ほどの、コピー用紙は変動費です。

一方、固定費とは、「医業収益」に
比例しない経費です。

例えば、賃貸料、看護師の給料、水道光熱費です。そして、もうひとつ忘れてはいけないのが、医療機器の減価償却費です。この減価償却費とは、1億円で買った医療機器は、1度には経費にできません。

今年は、MRIを3億円で買ったので、大赤字ですというのでは、おかしな決算書です。そのため、MRIを使う期間に応じて、少しずつ経費にするのです。このとき、「使う期間」は税法で決められています。

自分で勝手に決めることができたら、やっぱり、自由に経費を増やせてしまうからです。

次に、この図に医業収益の線を入れます。

効率よく経費を削減できれば、黒字体質の医院経営を実現できます

この新しい線は、縦軸と横軸を見てもらうと分かりますが、「医業収益」を表すので、単純に45度線になります。これと総経費が重なった部分を、「損益分岐点」と呼ぶのです。

損益分岐点の計算方法は、別の機会にお教えします。

そして、

あなたの医院経営や病院経営の医業収益が、この点よりも左側であれば、赤字です。
あなたの医院経営や病院経営の医業収益が、この点よりも右側であれば、黒字です。

ということは、最悪でも、医院経営や病院経営では、この損益分岐点を越えることが必要です。そして、できるだけ右側にいけば、それだけ利益が大きくなります。

ただ、医業収益を伸ばすのも限界があります。医院や病院の大きさによっても、診察できる患者の数も限られてしまいます。病棟がある医院や病院であれば、入院できる患者の数も限られてきます。

では、どうすれば、利益を大きくできるのでしょうか?

下の図を見てください。

効率よく経費を削減できれば、黒字体質の医院経営を実現できます

 固定費が下がると、医院経営や病院経営の損益分岐点が、かなり下がるのが分かるでしょうか?しかも、利益となっているところは、もともとの医院経営や病院経営の損益分岐点だったところです。

固定費を下げるだけで、同じ医業収益でも、かなりの利益が発生することになるのです。

これは、医業収益が下がってきても、赤字になりにくい体質の医院経営や病院経営が実現できているとも言えます。

では、変動費を下げたら、どうなるのでしょう?

結論から言うと、あまり、医院経営や病院経営の損益分岐点は変わりません。もちろん、損益分岐点は下がりますが、固定費ほどではありません。

ここでは、図は書きませんが、あなたが自分で変動費を動かしてみれば、分かるはずです。

ということは、変動費よりも、固定費を削った方が、
医院経営や病院経営にとって、利益を出したり、
黒字体質になるのは、手っ取り早いということに
なります。

しかも、医院経営や病院経営では、固定費の金額が大きくて、項目も多く、削りやすいのです。

医院経営や病院経営では、医業収益とは比例して増えない固定費を探してください。そして、それを削減する方法を考えましょう。

例えば、給料も固定費ですが、それを削減するのは難しいかもしれません。ただ、給料を支払えば、社会保険料も同時に発生しています。この社会保険料を削減すればよいのです。

また、減価償却費も固定費でした。新しく医療機器を導入する時に、まったくアイミツを取らないことはあり得ないと思いますが、新品ではなく、中古の医療機器で済ますことができるならば、それを検討してみましょう。

医院経営や病院経営では、コピー用紙などをケチるよりも、
固定費を削減した方が、効率よく経費を削減して、
黒字にすることができるのです。

何度も言いますが、あなたが院長であれば、まずは固定費を探すこと、そして、それを削減するアイデアを考えてください。

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